結婚相手を決めるときって、
「あ~そろそろ結婚しないとやばいなぁ」とか
「結婚、子育てとか次のライフステージに立ちたいなぁ」とか
そんな理由と、たまたま「この人なら一緒にやっていけるかな?」と思える相手が
いたという幸運で、どうにか結婚にたどり着く。
もっと若いころの、
「好き」という相手に魅かれる気持ちとか、
「Hしたい」とか、そんな熱い理由だけで、
「結婚」にたどり着くかというと、それは微妙で・・
付き合いたい、一緒にいたいという気持ちが、
ずっと、この人と一緒に、一蓮托生で、生活していく
という覚悟にたどり着くかというと、かなり難しい。
付き合って、一緒に楽しく過ごしていても、
片方の束縛感に、自分の生活が地獄になるのが垣間見れたり、
「生活」を回していくのに、相手が重しにしかならなかったり、
そんなものが見えてしまうと、
お互い、いいとこだけをシェア出来る、今のままの関係がいいなぁ・・
その関係が変わってしまうのなら、
結婚したくないなぁ・・と片方が思ってしまうのは仕方ないし、
お互いに、
「今、結婚したい」
「次のライフステージに行きたい」と思ったときに、
その人の大事にしたいとおもうことは、それまでとかわってしまうわけで、
「安心して子育てできるような安定した生活基盤」とか
「家族仲良くやっていけるように、親族に受け入れてもらえるか」とか
も大事になってくる。
性的なフェロモンふりまくって、
動物として、魅かれてやまない「いい女」や「いい男」が、
自分以外も惹きつけてしまい、
「嫉妬」や「トラブル」に振り回されてしまう自分が落ち着かないと感じるならば、
それは、
自分が希望している、次のライフステージには向かないと判断することもあるだろう。
そんなこんなで、
お互い、いろいろな条件を判断し、縁もあって、
結婚したり、子供を産んだりする。
子育てが始まると、
「相手をどうのこうの」見る余裕もなくなり、
とにかく、「日々の生活をまわすこと」に精一杯で、
それが始まって、はじめて、良い相性か?助けになるパートナーか?が見えてくる。
「相手に良く思われたい」「好かれたい」と装っていた仮面は、
とっくの昔に外れてしまい、
日々、立ち上がる壁を乗り越ええるために、
悩み、迷い、行き詰っているパートナーを
どう支えるか?どう見守るか?
邪魔せず、一人にせず、
貶めず、
人として、信頼できるか?が
結婚前には見えていなかった相手の姿が重要になる。
どうにか、こうにか、子育てが終わり、
次のライフステージは、
長い、老後の生活に入る。
仕事も終え、社会的にも役割を終えたら、
結婚相手とがっつり四六時中がっつりむきあった、新たな地獄?新たな生活が始まる。
相手の健康状態によっては、老々介護
相手の死亡によっては、高齢一人暮らし
相手の年金状態、住むところ、地縁関係
そんなものによって、生活が違ってくる。
まだまだお互い若く、健康で、今まで通りの生活を続ける体力も、気力もあるのに、
うちの主人が60歳の誕生日をむかえると、
今の社宅に住み続けることが出来なくなるらしい。
高校の子供が卒業する時まで、
まだまだ今の生活を続けたいのに、
住む場所がなくなる。
これから、子供たちが巣立ち、
両親の家が誰の住み手もなく残されていく将来が見えているのに、
新たに、今更、新しい家を持ちたくはない。
しかし、どこかに賃貸で満足の行く住み家を見つけたとして、
そこから今の職場に通いやすいか?
そこで新たな人間関係を作ったとして、いつまでそこに住み続けられるのか?
子供たちも一緒に住めるなら、広い家、
巣立つなら、もっと小さい家。
介護が必要になるなら、それのための住居のほうがいいし・・
そんなことを考えながら、
とは、いっても、まだ50代前半
そんなところに移るのは嫌だなぁ・・と思っている。
結婚当初に気にならなかった年の差も、
こうやって、夫の定年が私の生活基盤を根底から変えてしまうことで
そんなこと、あの時は全然考えていなかったなぁと思っている。