50代からの新しい生活!

子育て、転勤生活ひと段落。夫は定年間近。親の介護目前で、ギクシャク。新天地での新生活は、自分の老後も視野に入れながら、始めます。

同居の条件提示 ②

お義母さん大好き!の主人は、

一人になってしまったお義母さんの不安に一身にこたえ、

またもや、

自分の身代わりに、私や子供たちを差し出し、

その不安に対処させることで、

自分の不安感を解消しようとしています。

 

長男意識は強く、

責任感があり、

心から親を大切に思っているのですが、

共感したり、調整したり、受け入れたりすることが苦手で、

上から目線の指示は出来ても、

同じ立場で意見を交わし、一緒に困り、一緒にいてくれるそんな存在にはなかなかなれない、古いタイプの人間で、

これまで、「仕事」を理由に、出産直後の育児から逃げ、

引越当日の忙しさから逃げ、

彼に期待することをあきらめ続けた数十年間。

そんな彼が背負った、新たな困難を

私は、一歩引いて、見つめています。

 

ちょうど60歳という節目になり、

会社での存在意義が薄れ、

これまでの上から目線での指示では、誰も従わなくなる状況にもぶつかります。

 

仕事一辺倒で培った人間関係や技術、知識が通じる社会ではなく、

地域社会で、もまれ、分かりあって、

居場所がうまれ、存在が認められる・・そんな意識変化を

身につけ、自分が受け入れるのに、何年もかかる危機の真っただ中です。

 

不安や焦り、孤独感をうめるのに、

急に手に入ったお金をたくさん使うことで、

自分を元いた高みにもっていこうとするかもしれません。

 

親の介護生活、

糞尿にまみれ、

意味のない愚痴を永遠に聞かされ、

臭い部屋の中で、

死間際の死臭とともに、

生きる希望を失いかけた老人に

嘘をつき、鼓舞させ、意味のない毎日を繰り返させる。

そんな日々にどっぷりはまるこれからの日々を、

私や子供と同居させることで、

その責任から逃れ、

自らは、これまでの日々を安心して過ごそうとしている・・

そんなことが見え見えで、

日々の暮らしに、

生活リズムの全く違う高齢者と若者を

逃げ場のない狭い住居に押し込めることの将来起こるであろう問題を

全く見ないままに、強行突破しようとしている。

 

彼のせいで、

善意に偽装した、選択肢のない状況に、追い込まれそうになっているのは

義母も同じで、

今回、同居をすすめようとする前に、

しっかり説明しなければならない。

 

どういう生活が予想されるのか。

不安がやすらぐといった利点の代わりに、なにを我慢しなければならなくなるのか。

それでも、尚、同居を望むのであれば、

いろいろ条件を飲んでもらわなければならない。

 

あとになって、こんなはずではなかった。

後になって、この状況から逃げ出したい。

と、お互いがならないように。