訪問介護の仕事をしていると、
ちょっとしたことで、イラっとしてしまう。
自分の生活がバタバタしていて、
他人のことなんてやっている場合でない時でも、
仕事は入る。
あってもなくてもかわらないくらいしか稼いでないのに、
時間の拘束がある。
突然の身内の通夜・葬儀でも
自分の代わりが見つからず、
忙しくても、仕事に行かされる。
正月お盆でも、自分の身内に我慢をさせながら、
仕事に行かなければならない。
辞めれば?絶えず、言われる。
何の足しにもならないくらいの稼ぎしかないのだから。
そうだろうなと思う。
3万にも満たない稼ぎなら、
自分の親に何かあった時に、便利に使える嫁が仕事を理由に
「出来ない」というよりは、
なんでも押しつけられたほうが、夫にとっては良いだろう。
そこまでして、
その時間に仕事に行くだけで、
「なにをそこまでして、やってるの?」状態。
そこに、私達の介護保険や税金の支えで、
介護を受けている利用者さんが、
わがままや甘えとしか言えないようなことを言い出すと、
イラっとしてしまう。
10分前にトイレに連れて行って、便の処理をして、
全ての整理整頓が終わって、
ゴム手袋を捨てて、
帰り支度を済ませ、
さぁ、今日の仕事は終わり!という時に、
「トイレ行きたい」と言い出す。
あきらかに、延長狙いのただ働きを狙ったお願い。
帰るために着た上着を脱ぎ、
自腹で買った、高いゴム手袋をもう一組出し、
終了時間を知らせるアラームのなる中、
再度、トイレをセットし、
車いすでトイレに連れて行き、
ただひたすら、終わるのを待つ。
中で、何本ものタバコを吸い、
煙の充満したトイレで、他人の便を拭く。
・・まだ便が出るときは、本当に行きたかったのだからいいのかもしれない。
ほとんどは、フェイクで、
何分も無駄に過ごした後、「やっぱり出ないみたい」でお終いだ。
終了時間もとっくに過ぎ、
実施報告書に書くわけもいかず、
単なるただ働きの時間。
「5分前に到着すべきだ!」と、早く入ることを強要するのに、
終わる時間は守られないのだ。
そうして、長く、自分の側に、誰かがいてくれるように、
甘えようとする。
そういったことに、ブチぎれそうになるのだ。
ついつい、言い返してしまう。
「せめて、ゴム手袋捨てる前に言ってくださいよ。
ゴム手袋、自腹なんです。高いんです。」
なんて、ぐちぐち言ってしまう。
時給1000円に満たないのに、ゴム手袋に50円くらい使っているんですよ!
余裕がない。
自分に余裕がない。
更年期?
この仕事も向かなくなってきたなぁ。
賃金が安くても、
時間の融通が利くし、無理に仕事を増やされないから
どうにか続けてきたのに、
人がいなくて、事務所でお互いに、仕事押しつけあって、ギスギスした状態で、
自分の生活犠牲にしてまでも、
仕事背負わされるようになってきて、
あ・・もうダメかも・・と思うようになってきた。
余裕・・それが、社会のいたるところでなくなってきて、
効率化で乗り切ろうとすると、
疲れる、消耗する、衰退する。
それをいろいろなところで感じてしまう。
多くの人が、毎日頑張って生きているんだから、
日々、前よりも生活が良くなっていくべきなのに、
どんどん悪くなっていくのは何故なんだろうか?
疲れてきたな。