50代からの新しい生活!

子育て、転勤生活ひと段落。夫は定年間近。親の介護目前で、ギクシャク。新天地での新生活は、自分の老後も視野に入れながら、始めます。

息子たちの進路

息子たちが大学に進むとき、

理系を選ぶので、自ずと、その先の仕事、生活について思いを馳せた。

 

私が18の時、どうやって進路を決めたのか、

ただ、都会で一人暮らししてみたかった。

仕事は、漠然と、いろいろなところに行って、いろいろなものを見てみたい、知りたいと思った。

勉強は嫌だったので、推薦があるなら、推薦受けたいと思った。

成績悪くて、ほとんどの推薦はダメだけど、

なんか、英語一発勝負で受けられそうな短大が、3.2以上で受けられたので、

願書出してみた。

 

そんなおもいつきオンパレードで、

たいした受験勉強もせず、

進路を決めた。

 

進学してみて、遊び倒していたら、

就職活動の時期になった。

 

漠然と、コンピュータに興味を持ち、

その学校の人がみんな憧れて、受ける職業を記念に受けてみた。

 

ほとんどが一次を突破せずに落ちる中で、

なぜか2次に進めた。

2次は、本気でなりたい人たちが、学校とかに通って対策してきていて、

そんな中で撃沈したけど、

対策したら、手が届くのでは?と思うようになった。

 

学生時代のバイトの延長のような仕事に紛れ込んだけれど、

ずっとそこで働く気はなくて、

就職活動しながら、腰掛仕事。

 

真面目に働いている人を横目に、

朝のラッシュ、平日勤務、私には無理!!という気持ちばかりが大きくなった。

 

仕事しなければ、田舎に帰らなければならない。

それは嫌だ!

そうこうしているうちに、

なりたい仕事につけて、

フリーランスのような時間に働けるようになった。

天職だと思った。

 

したいことを仕事にする。

楽しい。

沢山給料をもらう。

ステイタスが上がる。

いろいろな機会が与えられる。

 

その度に、運だけでここまでこれたことを感謝しつつ、

18の時点で、将来を考えて、

何になりたい!とここまで視野が開けていただろうか?

といえば、いえ、私には見えてなかった。

 

息子たちが、将来の進路を決めるのに、

私やネットが良い情報を与えると、

そんなものかと、そちらに誘導される。

 

私の意見が強すぎて、

本人の意見がききたいと耳を傾けても、視野が違うから、

ムリだと思う。

 

手探りで、ひきよせていく道。

 

今の選択が、将来の進路をかなり決めてしまう理系は

その点で難しい。

 

自分の興味のない分野、

自分の得意でない分野

そちらを選んでしまったら、軌道修正が難しい。

 

世の中がこれほど大きく変わり、

私達も、ついていくのが精いっぱいで、

これまで培った経験や知識があまり役に立たなくて、

今の子供は体験だなぁと思う。

 

私自身も、この新しい世界にどう適応していって、

どう生きていったらいいのか、

試行錯誤で、

無力感を感じているのに、

そんな頼りない親の元で、

どう後押ししてあげたらいいのか、

さっぱり分からない。

 

私自身が迷っている。

 

毎日、何をして過ごせばいいのか?

友達も、知り合いもなく、

新しい土地で、

ずっと積み重ねてきた仕事や立場もなく、

息を吸って、食べて、寝て、

スマホいじって、

なにか、表現するわけでもなく、

知見があるわけでもなく、

人の表現したもの、

人の情報に、右往左往するだけで、

反応するだけの人生。

 

なにも作り出してはいない。

なにも世の中のためになってはいない。

生み出したものは特にない。

 

これまで守ってくれた、地位や所属先がなくなった時に、

残された自分は、

昔より衰えた外見、

昔より衰えた能力、

昔より衰えた好奇心、体力・・

そんな劣化した自分しかなくて、

 

それでも、人生は続いていくわけで、

残りの人生を

何をして、何のために、毎日コツコツ過ごすのか?

その理由が不在で、

迷子になった気分で、何をしたらいいか分からないのは、

ニートの息子たちと同じ。

 

ただ、若さを無意味に消費するように、

ゲームして、

YouTube見て、

昼夜逆転して、

昼間寝て、

夜起きて、

カルピス飲んで、

少しご飯食べて・・そして時間だけが過ぎていく。

バイトもせずに、

勉強もせずに、

ただ、時間だけが過ぎていく。

 

モラトリアムの時間。

 

それに、親子で陥っている。