いつも入っている人が体調不良で急遽仕事が回ってきた。
私が沢山受け持っていた人は、入院してしまい、
私のスケジュールは空白状態なので、
来るもの拒まずで、受けてみた。
駅3つ分の距離。車で20分。4キロくらいかなぁ?
たった20分の身体。
給与は多分1回400円くらい。
ガソリン代自腹。
拘束時間は1時間くらい。(交通時間とか、少し早めに行く時間とか)
時給400円かぁ‥
しかもガソリン代ひいたら多分350円くらい。
お菓子付きのボランティアのほうがいいくらいだね・・。
自分の車で行くのに、
会社からお金は出ない。
昔は出ていたのに、
今の事務所は出ない。
自分の自動車保険入るのに、仕事に使いますか?と聞かれるけど、
使わないといっているので、
そうやって、表向き、自動車使っていないことになっている。
会社は自転車で・・という建前を言うけど、
自転車で行こうとしたら、
もっと拘束されるし、
雨の日なんて、歩きで行ける距離じゃないし、
皆、自分で、利便性考えて、
自転車で行くべきところを、ヘルパーが勝手に自分の車で行っているという
建前になっているので、
駐車違反の罰金も、駐車場代も、自腹。
年々切り詰められ、
同じ仕事ないようなのに、
時間が以前は1時間半あったところが、45分。
1時間あったところが20分と、
時間だけが圧縮され、
その分、私達の給料は安くなる。
もう限界じゃないかなぁ。
と思っていたら、
予防とか、簡単な仕事は、ボランティアで市町村がやるという改定が行われた。
残された仕事内容は、
対象者が介護度の高い、支援困難な人ばかりになり、
さらに、密度が濃くなった。
私達より若い人は、求人に来ない。
そりゃ、そうだろう。
時給をあげなきゃという動きのあるその他の業種と違い、
介護保険という財布が決まっているヘルパーには、
いかに削減するかしか、
行政は頭にない。
分業制でやってきた仕事を、
事務職を減らし、なくし、
その他の仕事を、
ヘルパーにやらせる。
時間管理も、契約も、責任を問われるすべてのことを、
パートに背負わせる。
時給はあげない。
仕事内容は激増。
責任も激増。
何かあった時に、盾となってくれる責任者はいない。会社はない。
皆が曖昧で、責任を押しつけあって、
この給料、待遇で、背負う責任ではないでしょ?という気分で、
なんとなく、今だけ・・とりあえず・・で
続いている。
幼稚園バスの死亡事故会見を見ていて、
保育もまた同様。
昔のように、教育を受け、資格があり、
やりがいに見合った待遇と、
勤労条件のあった時代から、
認可がなくても
あっても、ただ、待機児童が少なくなればと、
パートや派遣、無資格者の溢れた現場になっていった状況と
とてもよく似ている。
派遣やマッチングといった、中抜きばかりする、
現場で労せず、お金をかすめ取っていく者たちが、
いなかった時代を知っているからこそ、
現場の疲弊度がMAXまで近づいている理由の一つに、
彼らの存在があるんだろうと思う。
声を大にあげて、応えてもらえるマイノリティ。
外国人や障碍者、弱者特権には答えるけれど、
世の中の大部分の、普通の人たちの暮らしが成り立たないほどに、
その存在は軽んじられ、
政治は、与党の足を引っ張るしか能のない野党の存在で、
なんの対策も打てず、
海外から良いように利用され、
搾取され、貧しくなっていく私達。
民主主義なのに、
情報がねじ曲がっているから、
大多数の民意が、自分たちのためにならないものにすり替わっていく。
牛耳られている。
政治やマスコミ、学者、弁護士、そういった権威が
利用され、
私達は自ら進んで、
自分の労を譲り渡し、ただただ奴隷のようになっている。